INTERVIEW
沖野 直人 〈2020年入社〉
Naoto OkinoソフトウェアPF開発部
BEV基盤ソフト開発室 第4G 主査
これまでのキャリアを活かして、さらに先の未来へ。
IT企業ではできない仕事を、トヨタ自動車で実現する

経験を活かして、もっと社会に役立つ分野で
小中学生の頃からコンピュータが好きで、中でもさまざまなプログラムやデバイスを制御しながらコンピュータを動かすOS(Operating System)を、学生時代の研究テーマにもしていました。最初に就職をしたのは電機メーカーで、そこでは約20年間、家庭用ゲーム機やペットロボットなどに搭載されるOSの開発に携わることができました。
ある時、学生時代から通算すると30年にわたるキャリアを振り返る機会があり、「これまでの経験を活かして、より直接的に社会に役立つ仕事がしたい」と考えるように。そんな時に目に止まったのがトヨタ自動車の、「すべての自動車をコネクティッド化するための、モビリティサービスプラットフォームをつくる」というメッセージでした。これからの自動車のプラットフォームは、アーキテクチャの異なる複数のプロセッサを制御しながらクラウドにもつながっていく必要があるなど、コンピュータサイエンス的な面白さは十分。さらに、家電製品に比べても人命に関わる分、より安全性が求められる分野であることについても、自分がこれからやりたいこととのマッチングを感じました。

トヨタ自動車ならではの価値あるデータを収集
転職後は、各種車両データの処理基盤となるOSの開発をはじめ、OTA(Over The Air)やTRI-AD(トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント)といった、複数のプロジェクトにアサインしています。特に走行中の自動車から集められる各種データは、他のIT企業では収集できないトヨタ自動車ならではの価値あるデータ。それらは、今後、コネクティッド社会が実現していく中で、トヨタ自動車のリカーリングビジネスのもととなる可能性があるなど、社内外からも注目を集めています。

これからのソフト開発を切り拓いていく
現在、トヨタ大手町では、これまで外部に委託することが多かったソフトウェア開発の内製化を進めるため、組み込み系はもちろん、クラウド、ネットワーク、セキュリティといった、さまざまなスキルや経験のあるエンジニアを求めています。その一方で、ソフトウェアの開発環境としては、まだまだこれから整備していく必要があるのも事実です。エンジニア経験のある方には、ぜひ「トヨタ自動車のソフトウェア開発の道は、自分の力でつくりあげていく」くらいの気概を持って挑んでもらいたいですね。